【ジンジャーズ代表へ聞いてみました】代表から見た「山形副業」および副業人材受け入れについて

ジンジャーズ代表 コラム

株式会社ジンジャーズでは、2020年夏より副業マッチングサービス事業「山形副業」をスタートさせました。

私たちはこの新規事業を、事業開始当初より東京在住の副業人材を受け入れて進めています。かつ、ジンジャーズではメンバーの澤村が地域団体にて副業を行っています。新しい働き方である「副業」を、副業人材を受け入れ、実際に副業を認めることで実践・体験しつつ、考えながら進めているところです。

今回は、ジンジャーズでの副業事業や、副業人材活用について代表の佐藤広一に聞いてみました。(聞き手・澤村千明)

<「山形副業」をはじめた経緯やきっかけを教えてください>

年齢的なこともあるのかもしれないですが(笑)、個人的に数年前から「ライフシフト」についてモヤッと考える機会が多くなっていました。生きることそのものが私自身のキャリア形成だとすると、次のステージは何をしていたいのか。もちろん、この「山形」という場所で(晩酌してちょっと酔いがまわってくるとちょうど良い思考回路になるみたいです)。

そんな日常を過ごしているところに、「働き方改革」の政府施策の中で都市と地方の人材の交流人口の拡大という要素も加わって「兼業・副業の促進」ときたわけです。

こんなことを背景にして、ジンジャーズのメンバー皆で話し合った結果、既存のリソースをそのまま用いて新しいサービスを開発できるチャンスという位置づけになりました。

先行してサービスを開始している大手のエージェントさん方のビジネスモデルとは異なる、山形の企業と人を良〜く知っているジンジャーズの強みをしっかり活かした(残した)「山形バージョンの副業・兼業サービス」を創り上げてみようというチャレンジになりました。

<ジンジャーズでは副業人材を受け入れています。副業人材を受け入れることの良さはどんなところでしょうか?>

そうです。事業化を後押ししてくれた大きな要因の一つが「東京にいながら故郷の山形に関わる副業がやりたい!」という、大手銀行に勤務する山形出身の若者との出会いでした。

東京にて、大手エージェントの副業サービスを研究しながらジンジャーズにたどり着いてくれた人材でしたので、「それじゃあ、ジンジャーズで『副業事業を立ち上げる』副業をやってみませんか?」とすぐにお声がけしました。

副業人材である彼は、普段の仕事で都市圏のマーケット・リサーチをナマで実践しています。そのマーケット・リサーチに加えて、新規事業の採算性分析・事業評価など、通常人材紹介会社ではなかなか有していないスキルを持った人材です。そして、営業力・営業戦略策定スキル。そこも持ち合わせているので、副業解禁になっている都市銀行などの人事部門に直接営業かけてみる、などもシュッと彼はやっているわけです。それらはやはり、到底簡単に自社では内在化できないスキルですよね。

また、自社の人材以外の意見が入ることにより、我々ジンジャーズとしても非常に刺激になりますし、事業展開のモチベーションにもなっています

そして、実は、ジンジャーズのサービスづくりの最大のヒントになったのですが、彼が「山形の市場や県人の人柄まで理解している」人材だったということは大きいですね。山形など地方の暮らし・経済規模・事業規模・県民性。当たり前の話ですが、東京の大手企業と山形の中小零細企業は、資金面や規模感はまったく異なっているし、働いている人も違っているわけです。そのような、いわゆる「地域性」のようなものを、肌感覚として有しながら事業を進めていける。

山形を良く知っている人が副業として自社を手伝ってくれることは、事業を円滑に進めるうえで大切だなと気づかせてくれたわけです。

ジンジャーズ副業人材であるヤマフクさんのブログはこちら

ブログ内記事:副業することのメリット

<ジンジャーズの自社社員が、ほかのところで副業をすることについて、どう考えていますか?>

結論から言えば、良いことがこんなにいろいろあるんだなと気づかされています。

私の場合、自社採用について持っている軸は、「働くことにどんなことを求めているのか?という価値をできる限り受け止めること。そしてその価値をジンジャーズというインフラを使って実現して欲しい(実現してあげたい)という想いを、会社業績とバランスさせて(覚悟して)意思決定できるかどうか?」なんです。

でも、想いとは裏腹に、実際は従業員が求めている全ての価値を満たしてあげられることは難しい場合が多い。本人のやりたいことや希望と、実際の業務が違っていた、ということもあるかもしれない。でもそれをストレスにして欲しくないんです。愛想尽かされたくない(笑)

ですから逆に、ジンジャーズ内で実現できないことは外で実現して欲しい。私ができないでいることで抱く罪悪感から解放させてもらえるという、精神衛生上素晴らしい仕組みです(笑)。

そしてちょっと真面目な点をあげると、ジンジャーズのメンバーのスキルで研鑽を積んで欲しいなと思っていることは「企業をあらゆる角度から見つめる目利き力と、個人の価値を受けとめる受容力、そして一番は経営感覚」だと思っているのですが、澤村さんが副業でやってくれていることってこれら全てにつながっていませんか?

ジンジャーズにとって、ゼロコスト(大事!笑)で、ご自分のペースでスキルアップしてくれているのだと真に思っています。

澤村のnoteはこちら

note内記事:副業をはじめてからの変化

<「山形副業」に関心のある方へメッセージ>

ジンジャーズの副業導入支援サービスは、副業を受け入れる側も認める側も経験し、利点を実感してスタートしたサービスです。

「山形特化型のエージェントらしさ」を特徴に、まだまだ始めてみたばかりのサービスですので、副業に関心のある企業や個人の皆さんと直接情報交換させていただきながら、サービスの形も今後どんどん変容していかなければならないと思っています。

現段階で、お応えできないケースも多々あるかもしれませんが、どうぞお気軽にご相談ください。

「山形副業」を通して副業人材を受け入れたい県内企業の皆さま、副業人材として県内企業で働いてみたい皆さまからのお問い合わせ、お待ちしております!